手紙

トロピカルぬらりひょんが一押しする中古パソコン週刊情報はこちら






トロぬら一家が楽しい情報を集めました。


手紙の慣用的なことは、大小にかかわらず、どこの国、文化圏にもある程度は存在するものです。

日本語は、自己意思の伝達ツールとしての役目だけでなく、その人の立場、環境、気分などを伝達することに非常に長けた、表現力豊かな言語です。この言語を文字にしたためるのですから、「しきたり」として重要な約束事が存在し、「プロトコル」としての意味は重要です。

電子メールは、以前は、無機質な感がありましたが、やはり、人は、そこに大きな不便を感じ、「絵文字」や「顔文字」、「スタンプ」が登場しました。本来なら、日本語の手紙でしか伝送できなかったアトムスフェアレンスも幾分は伝送可能となりました。

このような現代においては、「手紙」の持つ意味は、昔とは違ったものとなっているようです。つまり、「わざわざ手紙」ということです。つまり、現代では、手紙を用いること自体に理由が含まれるということですから、昔より、もっと慮り(おもんぱかり)を乗せ、細心の注意を払って使用せねばならないのです。手紙が持つ意味を慎重に扱わねばならなくなったということです。誤った使用法を用いたため取り返しのつかぬ事態を招き安くなりました。

日本の文化は、目上が目下に無礼があっても良い。ということは一切ありません。むしろ、上位者として、礼を持って風格ある書簡が必要です。つまり、日本の手紙には「礼」の心は必ず宿っておらねばなりません。そのための約束事は省略できません。

 

  • 手紙と葉書(ハガキ)

葉書は手紙の種類の一部ではありません。「葉書」の本来の文字は「端書」です。ですから、手紙とすべき内容を葉書には書けません。それは、二つの意味合いがあります。一つは、手紙には「礼」がありますが、葉書には無用です。そこから、便宜上の伝達手段として有効ですが、内容が「依頼」や「戒め」など、相手にアクションを求める内容は無礼とされます。もう一つは、法律上の扱いです。私信は他人が読んではならないことと定められています。葉書もこれに含まれるのですが、物理的に封がないわけですから、他人が読まないこととしても、保証はありません。

葉書であることに対し、それを無礼と考えないことは、個人の勝手です。少なくとも、無礼行為と考える日本人はいらっしゃるし、このことが非常識なことではなく、葉書に礼を置くことの方が高い確率で非常識と言えます。つまり、「しきたり」です。このことから、婚礼宴会の出席依頼を往復葉書で行うことは無礼にあたる可能性が著しく高いのです。また、注意が必要なことは、「出席のお願い」か「招待状」であるかを区別すべきです。もうお分かりと思いますが、目上と考える人物に対し「招待状」は無礼であって、封かんされた手紙で「出席のお願い」を用いるべきです。

例外はあります。明治の終わりの頃には、前島密(まえじまひそか)による郵便制度が定着し、「年賀はがき」が登場しました。現代の年賀メール(電子メール)のようなものだったのでしょう。これが百年後に完全定着し、現在に至ります。つまり、「しきたり」としては、比較的新しいものですが、この期間で、年賀はがきが無礼にあたることは変更されました。受ける側も、一時的、かつ、大量に届く書簡が全て年賀で封筒入りであれば、大変な労力となります。ここは、葉書でかまわないのです。

いずれにしましても、手紙と葉書は別のものですから、葉書に手紙で必要な「しきたり」上の形式を適用する必要はありません。逆に、手紙に必要な形式を葉書に用いると、内容が本来手紙でなければならないことを葉書で代用した。と受け取られる危険が孕んでいます。

トロピカルぬらりひょんが一押しする中古パソコン週刊情報はこちら






トロぬら一家が楽しい情報を集めました。

  • 宛名の敬称(宛名と名宛)

手紙や葉書の表書きに書く宛名に使用する敬称は使用法に「しきたり」があります。どの敬称も同時に2つ以上使用することは極めて無礼です。

日本では、レターメールには「宛名(あてな)」しかありません。外国では、供覧者や受報者もあります。これらをまとめて「名宛(なあて)」といいます。日本では、「名宛」は法人間でのビジネス以外で使用することはありません。日本の法律では宛名以外の名宛を保護する法律がありません。従って、よほど、特別な理由、事情がない限り、宛名を用います。

 

「様」

もっとも一般的な敬称です。あらゆる相手に使用できます。

 

「殿」

相手が私的でない個人の場合に用います。ビジネスに多様しますが、感情の含みは薄くなります。文章内容は簡潔性が要求されます。一つの手紙に2件以上の案件を記入することは無礼です。

相手が公職名、会社団体職員名にはこれを使用します。「○○会社営業部長 殿」などが用法です。
個人の場合、父が子に当てる手紙にも使用できます。

 

「御中」

相手が私的でなく、個人でもない場合に用います。「○○部署の誰か」が相手です。○○御中○○殿はタブーです。

 

「各位」

複数の相手に対する敬称です。日本では「名宛」は用いませんので、「保護者各位」がこれにあたります。「保護者各位殿」をみかけますが、無礼です。やってはなりません。

 

  • 脇付(脇付け)

敬称ではありません。したがって敬称と同時に使用しても構いません。敬称がなくても、脇付自体が敬意を示すことばですから、問題ありません。

 

「侍史」

使用人を持てる地位にある人物に対する手紙に使用します。「この書簡はあなたの使用人から受け取ってください。」という意味です。

 

「御前」「御許に」

「お手元に」という意味です。

 

トロピカルぬらりひょんが一押しする中古パソコン週刊情報はこちら






トロぬら一家が楽しい情報を集めました。

 

「机下」「御机下」

知識階層の人物に当てる時に使用します。いわゆる「先生」「博士」「教授」が相手の場合です。
病院間の患者の「紹介状」にはこれを用いることが常識です。
「あなたの机の引き出しのさらにその下からそっと渡しますので、どうか御目を煩わせてお読みくだい。」という意味が込められています。この階層の人物にとっての負担は、「金銭」や「労働」ではなく、「自分が意図しない考えに費やす時間」が貴重だからです。

 

「親展」(敬意を含まない脇付)

宛名の左に赤で「進展」と書いて使用します。用途は、「あなただけに宛てた書簡」、「あなた自らの開封を望む」ときです。
内容は様々で、形式も自由です。従って、内容に「しきたり」を適用しなくても構いません。金の無心(借金の申込み)、返済要求、督促の知らせ、著しくプライベートな内容、部下等の処分の案。などです。
欧米では、青で「CL」と記します。語源は知りません。ただし、電気通信での書簡では、国際通信では、モールス信号で「ー・ー・・ー・・」と打電した通信文は進展を意味し、そこから「CL」が文字として使用されています。「C」が「ー・ー・」、「L」が「・ー・・」です。国内通信では、「ニカ」の二文字のカタカナが使用されました。モールス信号の「Cとニ」、「Lとカ」が同じ信号です。

トロピカルぬらりひょんが一押しする中古パソコン週刊情報はこちら






トロぬら一家が楽しい情報を集めました。

  • 裏書

自分の名前と住所

手紙の裏書は本来は相手に差出人を知らせることが目的です。つまり、電子メールの「迷惑メール」扱いも可能ということです。差し出し人を見て、内容を読むか読まないかは受け取った側の任意です。ここから、「私からでよければどうか読んでくださいね。」という意思表示となるわけですから、無記名でも郵便制度では配達されますが、極めて無礼です。

郵便事業担当者が、返送する必要があるときは、これを使用しますが、後からの制度であって、目的は、上記のとおりです。

自分の名前を書く場所は、正式には中央です。日本では、自分の名前を下げて書く習慣がありますから、中央の下の方に書くのですが、のりしろが中央にあるので書きにくいことから、左下に書く事が慣例化しました。従って、ことさら、中央に書くことにこだわらなくても無礼とはなりません。

 

封と封筒との上に書く「〆」はこれが正式です。
郵便制度が始まって、風流人立ちの間で流行ったものに「封」、「かん(「減」のさんずい編を糸偏にした漢字)」がありますが、気取っただけのことですから、使用しない方が無難です。

「寿」、「賀」もあります。慶事に使用しますが、古いしきたりではありません。

 

  • 頭語、結語

「頭語」、「結語」は、まさに日本のしきたりです。弔事以外では省略できません。内容に省略がある場合は省略したことを予め断る言葉が必要です。この場合「前略」が代表的頭語です。つまり、これがないと、「手紙」とみなされないのです。ない手紙を送ったらどうなるか。これは、例えば、「親展」のように、著しく限定的な内容であることを意味するか、侮蔑、軽蔑の証、信条が書き連ねてある。という宣言です。つまり、手紙の範疇を越え、抗議声明、宣言、宣告や、人の処分、降格等を「伝達」した文書となるのです。したがって、省略できないのです。

このことばは非常にたくさんあります。よく使われることばだけに限定して解説します。上等(上位)から下等(下位)の順で示します。

 

「謹啓」で始まり「敬白」で終わる。

結婚式の媒酌人や、恩師などへ宛てた手紙に使用します。その人物がその地位でなくなっても、差出人はその人物に対し、一生これを用いなければなりません。つまり、自分の地位が社会的に明らかに当時の相手より高くなっても、これを使うのが決まりです。

トロピカルぬらりひょんが一押しする中古パソコン週刊情報はこちら






トロぬら一家が楽しい情報を集めました。

「拝啓」で始まり「敬具」で終わる。

一般的です。通常、上位者を宛先としても使用できます。「謹啓」「敬白」を軽々に使用するのは、かえって、軽薄さが現れます。「謹んで申し上げ(つつしんでもうしあげ)、謹んで申し上げました。」という意味です。

 

「急啓」で始まり「草々」で終わる。

急ぐ内容であることを意味します。急ぐので失礼します。という意味です。

 

「前略」もしくは「冠省」で始まり「草々」で終わる。

時候の挨拶を省略します。という意味です。つまり、手紙には、時候の挨拶が必要であるということです。

 

「草々」の意味

ぞんざいな(乱暴な)走り書きにて失礼いたしました。という詫びの意味が含まれています。

 

さらに上位として使用する頭語、結語がありますが、一般の人は使用することはありませんし、もしあれば、担当者、関係者から、ブリーフィングを受けられるはずですので、心配無用です。たとえば、国家元首に宛てる手紙などです。皇室、王室、大統領です。内閣総理大臣はj国家首脳ですから国家元首ではありません。つまり、内閣総理大臣が大統領と対等に振舞う行動は国際プロトコルとしては、本来誤りですし、内閣府から大統領府への書簡では、謙(へりくだ)らねばならないので、実際には、そのような書簡が行きかいしているはずです。この人たちへの敬称は「閣下」です。

 

弔事での扱い

通常省略します。故人にとって恩師であったとか、葬儀で特別な用事を働いてくださった方へどうしても謝意を示したい場合は、結語は使用可能です。この場合「敬具」です。

 

頭語、結語を使用するに当たっての留意事項(恥をかかないため)

上記に示したとおり、頭語、結語それぞれに意味がありますので、その意味と同じ文、ことばを直後に使用しないことです。たとえば、
「拝啓
謹んでもい仕上げます。・・云々・・謹んで申し上げました。
敬具」
や、
「・・・・悪筆で失礼をお詫びいたします。
草々」
などです。恥ずかしいので使用してはなりません。
ついでに、「謹賀新年  新年あけましておめでとうございます。」これはいけません。いけない部分は2箇所。

謹賀新年は漢文で「謹んで新年のお慶び申しあげます」と言う意味ですから、その後の文章は別の言葉か、何も書かないが正解です。
もう一つは、文末の「。」です。手紙には読点をつけることは、無礼です。

トロピカルぬらりひょんが一押しする中古パソコン週刊情報はこちら






トロぬら一家が楽しい情報を集めました。

<以下、不定期、かつ、継続して加筆更新を行います。by O.Youki:7oct14>

サブコンテンツ

株式会社ファンメディア

日本最上級の皮革製品専門店【ココマイスター】

【大黒屋トラベル】国内格安航空券

このページの先頭へ